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【書評】世界一やさしい問題解決の授業

これから読んだ本はブログで書評を残すことにします。 書評というより感想文かもしれませんがよろしくお願いします。 読書メーターみたいな書評サービスと迷いましたが、ブログの資産というか個人の価値を高めたいためブログで書きます。

本をもう一度手に取らず、この記事を読んだだけである程度振り返れるように書いていきます。

世界一やさしい問題解決の授業

最初に書評するのは世界一やさしい問題解決の授業です。 この本は問題解決の考え方や手法を可愛い絵や図、グラフを用いて具体例で優しく教えてくれます。

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

この本と「入社1年目の教科書」「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」は僕が入社した会社から内定者への課題として出ました。

入社1年目の教科書

入社1年目の教科書

この本とUSJは読む以外の課題がなかったため、僕は入社二週間後から読み始め、一ヶ月経ってから二冊とも読み終わりました。 でも入社してから読んで良かったと思いました。 入社前に読んでもあまり有り難みがわからなかったでしょう。

世界一っていうのは過剰なタイトルだと思いますが、売上のためには必要なんでしょうね。 Webページと一緒でタイトルは重要だと。

感じたこと

この本で一番感じたことは「義務教育で教えてほしい!」です。 もっと早くこの本に出会えていたら人生が結構変わっていたかもしれません。 かなり良い内容だと思いました。

まあ僕は不登校期間がかなり長かったため、もしかしたら学校で教えてくれたのかもしれませんが。

やり方を学ぶのは非常に大事です。

学んだこと

問題解決の考え方、手法

問題解決の流れ

  1. 現状の理解
  2. 原因の特定
  3. 打ち手の決定
  4. 実行

問題のもとが何なのか考え本質を見極める

  1. 原因を見極める
    1. 原因としてありえるものを洗い出す
    2. 原因の仮説を立てる
    3. どんな分析をするか考え、情報を集める
    4. 分析する
  2. 打ち手を考える
    1. 打ち手のアイディアを幅広く洗い出す
    2. 最適な打ち手を選択する
    3. 実行プランを作成する

問題解決のツール

分解の木

26ページ、その他多数
問題解決の基本技

使う場面

  • 原因をモレなく探す
  • 打ち手のアイディアを幅広く具体的に洗い出す

方法

  1. イデアをリストアップし似た者同士でグループ化
  2. 「ほかに何があるか」「具体的にはどういうものか」を自分に問いかける

モレやダブリがないよう注意

はい、いいえの木

46ページ

使う場面

  • 原因を調べる時
  • 考える道筋を明確にする時

いくつかの「はい、いいえ」で答えられる質問で分けていく。 質問に答えていけば、必ずありうるすべての原因にたどり着く道筋がある。

課題分析シート

48ページ

以下を明確にする

  • 具体的な課題は何か
  • 現時点での仮説とその根拠は何か
  • 仮説を確かめるには、どんな情報を集めて分析する必要があるのか

原因を見極める場合の例

  • 課題
  • 仮説
  • 根拠
  • 分析・作業
  • 情報源

マトリックス

62ページ
よくあるやつ

実行プラン

66ページ
ガントチャート的なやつ

  • 具体的になにをしなくてはいけないのか
  • 担当
  • タイミング

意思決定ツール

優柔不断な人にはとても大事だと思います。

「よい点、悪い点」リスト

106ページ
意思決定を間違いなくできるようにする方法

  1. 選択肢を洗い出す
  2. 各選択肢のよい点と悪い点を書き出す
  3. 書き出した各項目について評価する
  4. 最も魅力的な選択肢を選ぶ

「評価軸×評価」リスト

109ページ
同時にたくさんの選択肢を比較するときに役立つ

  1. 選択肢を洗い出す
  2. 各選択肢において、評価軸を書き出す
  3. 各評価軸の重要度を決める
  4. 各選択肢を評価する
  5. 最も魅力的な選択肢を選択する

メモしたくなった文章

読んでいてメモした箇所です。 太字は個人的に特に刺さった内容。

ページ : 文章の引用

1限目

10 : 自分の力で考え、行動するという経験を積み上げていくと、「考え抜く癖」「前向きな姿勢の癖」がついてきます。
12 : 批判するのは簡単だけど、実行するのは難しい。いくら偉そうなことを言っても、できなければ意味がない。「評論家」くんはそれに気づいていないか、逃げているのでしょう。
28 : グループ化して分類していくうちに、最初は思い浮かばなかったようなアイディアが思い浮かぶこともあります。

2限目

52 : 仮説と調査結果が違うことは、よくあります。
57 : すぐ可能性を否定するのではなく、いったんは考えつくものすべてを洗い出してみることです。そこから連想ゲームのように、面白いアイディアが思い浮かぶかもしれないからです。
64 : 一度、立ち止まって考えてみましょう。無意識のうちに、すべて自分たちでやらなければいけないと思い込んでいませんか?
66 : スケジュールを立てるときは、このように期日から逆算して、時間配分を考えましょう。

3限目

74 : ひとつの大きな夢を成し遂げるには、長期的な目標と短期的な目標を同時に立てていきます。
76 : 目標は達成しなければ意味がありません。あいまいなものだと、どうやって達成するのかが見えづらいので、「何を」「いくらのものを」「いつまでに」「どうやって」など、なるべく具体的に決めることが重要です。
78 :「いつまでにほしいのか」によって、何をするか(解決案)が変わってきます。
83 :(選択肢から)自分の価値観に合わないもの、自分らしくないものを消しましょう。
85 : なぜこれが解決策ではなく、あくまで仮説なのでしょう? それは、今の時点では、まだ正しいかどうかわからないからです。
95 : 事実や数字、データを集めることは、思い込みや勘違いを避けるのに大変役に立つのです。

あとがき

  • 114 : マッキンゼーでは問題解決能力というものを構造化しており、体系的なトレーニングを受けることができました。
  • 115 : 世界に先駆けて日本全国でこのような教育が広がれば、個々人の潜在的な力をもっと引き出すことができるのではないかと思います。

おわりに

今の時代、読書をあまりしない学生が多いと思います。 僕もほぼ読書をしていなかったのですが、本は読んでおくべきだったと社会人になってから後悔しています。 みんな読書しましょう。

この本は読書慣れしていない方にもとてもおすすめです。

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく